京都

勝林寺(東福寺)〜座禅体験

座禅体験のための寺院探し

座禅を体験してみようと思ったのは、今の自分の不安定な心の状態に少しでもプラスになればとの藁にもすがる思いでした。

インターネットで京都市内の寺院を検索し、いくつもの寺院が座禅体験を定期的にやっていることがわかりましたが、現在も続くコロナ禍の中、”当面中止”としているところが大半です。そんな中、京都 東福寺の塔頭寺院のひとつである勝林寺では毎日座禅体験を催していることを見つけました。  

早速インターネットで申し込み、翌日には申し込み完了のメールが届き、今どきなプロセスだと感心です。 

当日の流れ

当日12時20分(開始10分前)に寺院に到着するとまずは受付で料金(1,000円)を支払います。

早速寺院の中に案内されて開始を待ちます。ソーシャルディスタンスが保てるほどの感覚で座布団が3☓5の15枚並べられていました。私が一人目でしたので一番前の左に陣取りました。  追って1名の男性と5名の女性グループが来て、計7名でした。

時間通り住職が来られました。マスク着用・マイク持参です。 

まずはじめに簡単な寺院の説明の後、座禅の仕方の説明です。 

足の組み方・手の合わせ方・目線の位置・そして呼吸法です。呼吸法は基本的に細く長く(つまりゆっくり)、吸って吐いてを1ターンとして10まで数える、それを最後まで続けるというものです。この数えるという行為によって、他のことを一切何も考えないということがポイントです。 

実際にやってみるとなかなか続けることができません。やはりいろいろなことが頭の中に浮かんできて無心で数えることを妨げます。また順調に数えていたかと思うと眠気が襲ってきて、数えていることをやめてしまいます。 

このように座禅に集中できなくなったときには、自ら合掌して意思を示し、警策(けいさく(臨済宗では”けいさく”、曹洞宗では”きょうさく”と言います))で肩を打ってもらいます。いわゆる”喝を入れる”というやつです。 

実際の僧侶の方は、この座禅を1時間以上続けられるとのことですが、私達は体験ということで15分✕2セットの計30分の座禅を行いました。 

その後、足を崩してリラックスした状態で住職のお話を10分ほどいただき終了です。全体で丁度60分のプログラムです。 

最後に

わずかな時間での体験ではありましたが、日々の生活の中で常に何かを思い続けているということ、逆に言うと”無心”な時間が日々の生活では全くないことを認識しました。 

心を休めたいときだけでなく、何か大事なことを決めるときにも、この”無心”になるという行為は有用だと思います。節目節目での体験オススメです。