2人でしか遊べない、2人用ゲームだからこそそのために作り込まれたボードゲーム”パッチワーク(PATCHWORK)”の紹介記事です。カップルや子供のいらっしゃらない夫婦など、2人で楽しめるボードゲームの購入を検討している方は是非参考にしてください。
基本情報
コンセプト・目的
それぞれのプレーヤーの目的は、様々な形の布切れ(パッチタイル)をベースとなるキルトボードに配置し(縫い付け)、限られた”時間”と”お金”で形の整った立派なパッチワークキルトを作ることです。
”時間”の流れは”時間ボード”を使います。渦巻きの一番外側のマスにコマを置いてスタート、自分のコマが中央のマスに到達したら時間切れ・ゲームの終了となります。時間の経過(コマが進む)は基本的にパッチタイルを縫い付けることにより発生します。
パッチタイルは”お金”を払って購入する必要があります。ゲームの中では”ボタン”を”お金”と見立ててパッチタイルを購入します。
ゲームの勝敗
最終的にボタン(お金)を多く持っていた方が勝利となります。
これを聞くと”パッチタイルを購入しないでボタン(お金)を貯めておいた方が良いのではないか?”と思うかもしれませんがそのようなことはありません。
ゲームの最後にパッチタイルで覆われていないキルトボード上の空きマスの数によってボタン(お金)がマイナスとなります。
あくまでもキルトボードにパッチタイルをできるだけ多く敷き詰めることが勝利のポイントです。
プレイ人数:2人のみ
カップルやお子さんのいない(お子さんがゲームに参加してくれない)ご夫婦におすすめ
所要時間:30分
お茶やお酒を飲みながら気楽にどうぞ
ゲームの流れ
以下二つのアクションのいずれかを繰り返し行うのみです。
a) パッチタイルを買ってキルトボードに配置する
①パッチタイルを選ぶ
②選んだパッチタイルの場所まで中央コマを進める
③ボタン(お金)を支払う
④選んだパッチタイルをキルトボードに配置する
⑤選んだパッチタイルに応じて時間を進める
上記5つのプロセスがありますが、自分で判断するのは”①タイルを選ぶ”と”④タイルを配置する”の二つのみ。
b) 時間タイルをすすめてボタン(お金)を獲得する
基本的にはa)のプロセスを選びますが、パッチタイルを購入できない時(ボタン(お金)が無い・配置できるタイルが無い)、購入できるけど戦略的に買わない(相手に買わせたい・ボタンを増やしたい)時のみ、b)を選択することになります。
結論:二人だけでのんびりと何度も楽しむボードゲームとしてベストチョイス!
戦略オンリーのゲームは嫌、2人だからこそ楽しめるゲームを探している方にオススメです。
おすすめポイント
没入しやすい無理のない世界観
日常の生活でパッチワークをすることはあまりないかもしれませんが、パッチワーク自体は誰もがわかる題材です。また”パッチタイルを買って配置する”というプロセスとゲーム内でプレーヤーが行うアクションも自然であり、無理なくゲームに没入することができます。
運と戦略のバランス
2人用のゲームと言うと、将棋やチェス、オセロなど運要素無し・戦略のみガチンコのゲームが多いと思います。しかしこのパッチワークは、2人専用のボードゲームにも関わらず、運と戦略のバランスが非常に良いゲームです。
ゲームの準備として33枚のパッチタイルを時間ボードの周りに円形に”ランダムに”並べるのですが、これがゲームの展開を変えていきます。プレーヤーは中央コマのある場所から時計回りに3枚目までのタイルからしか選ぶ(購入する)ことができないからです。このルールがイイ感じでゲームを盛り上げてくれます。
ゲームの流れがシンプル
すでに書きました通り、プレーヤーができることは多くありません。基本的には”タイルを選んで配置する”だけです。またタイルの配置パターンも無数に考えられますが、キルトボードを埋めていくという目的を考えると多くの選択肢は無く、初心者でもスムーズにゲームに入り込んでいくことができます。